教育資金を貯めるには〜貯金と投資〜
この記事は前回記事の続きです。子供にかかる教育費を自分なりにまとめてみましたのでよろければ一緒に確認してみてください。
上記の記事では、子供にかかる費用が全て国公立で自宅から通学したとしても1,000万円以上かかることがわかりました。さらに高校・大学が私立、大学は一人暮らしした場合には3,000万以上かかります。
そこで、本記事ではいかにしてこの教育資金を準備していくかを考えていきたいと思います。
年間あたりいくら貯める必要があるか
子供が一人で合計で2,000万円必要だと仮定します。想定している状況は大学のみ私立で一人暮らしです。
・幼稚園:公立 22万3,647円×3年間
・小学校:公立 32万1,281円×6年間
・中学校:公立 48万8,397円×3年間
・高校 :公立 45万7,380円×3年間
・大学 :私立 1303万6,000円(4年分)
(合計 18,471,958円)
これを簡単のために、高校を卒業するまでにそろえると仮定し、18年間で割ると1年あたり103万円貯める必要があり、1カ月当たりに換算すると8万6,000円となります。
インターネットで調べると財形貯蓄・学資保険・ジュニアNISAなどが出てきたのでまとめていきます。
選択肢①一般財形貯蓄
財形貯蓄のメリット・デメリットとしては以下があげられます。
・元本割れがない
・利息が通常の貯金と変わらない
選択肢②学資保険
学資保険のメリット・デメリットとしては以下があげられます。
・支払い者(契約者)が死亡した場合に、月々の支払いが免除になる振込免除特約が一般的についている
・所得控除が使えて節税になる
そうは言ってももしもの時が心配
所得控除ってお得じゃ無いの?
所得控除の為にリスクを取って無駄な物を買ってたら意味がありません。その分のお金を運用した方がメリットあります。
選択肢③ジュニアNISA
ジュニアNISAとは0歳~19歳の人が使える制度で、上場株式や投資信託の利益にかかる税金が非課税となります。親や祖父母が拠出した資金で子供のために代理で運用します。
・子供に投資教育ができる
・元本割れのリスク
・2023年12月末で終了する
インフレリスク
インフレとは『お金の価値が下がって、物の価値が上がること』です。
・1袋60g入っていたお菓子が、値段は変わらないが1袋55gになった
(出典)オリックス銀行
https://www.orixbank.co.jp/personal/investment/learn/column/detail/20180615_6.html
教育資金はインフレしやすい傾向にあります。貯蓄でインフレに備えても、20年後には授業料が上昇しており、資金不足に陥る可能性もあります。日本銀行の方針としては年間2%のインフレ率を目標としています。
つまり、現在の利率で貯金だけをしていると、将来的なお金の価値としては目減りしている可能性があります。
私の結論
私は自分のリスク許容度の中で投資をしながら、安定的に現金での貯金もしていく方針です。必要な教育資金を見た時に私は呆然としました。1カ月9万円弱もどうやって貯めればいいのだろうか、他の家庭はみんなどうしているのか不思議でたまらなくなりました。しかし、無理と言うのではなく、どうしたら貯められるかを考えないと将来的に辛い思いをするのは自分の子供です。
そんなお金ない。。毎月Disneyの年パ買える。。
私の結論は『ジュニアNISAで投資しつつ、リスク分散のために現金も準備する』です。
・大学以降の資金はジュニアNISAで準備(2024年以降は子供の証券口座で投資)
勿論上記が絶対ではなく、状況に合わせて柔軟に変更はしていくつもりです。再度月々に貯める必要のあるお金を計算しました。
計算結果としては月々6万5,000円準備する必要があります。
・高校までにかかる費用:544万円
18年間で貯めるとすると毎年30万円、月当たりに換算して2万5,000円の見込みです。
・大学からの費用:1,300万円
ジュニアNISAを利用し、年利4%で18年間運用したシミュレーションが下記のグラフです。目標達成には月々4万円の積み立てが必要となります。
さっきよりは行けそうな気がしてきたなぁ
楽天証券の積み立てシミュレーションより
実際には18年経った後も運用しつつ必要な分を切り崩していくため、4万円より少ない積立額でも良いかもしれません。今回は計算を簡単にするために省きました。
まとめ
自分のリスク許容度の中で、投資と貯金のバランスの良い配分で教育資金を準備していくことが大切です。貯金だけだとインフレするリスクがあり、投資だけだと元本割れにより資金が不足する可能性があります。
大切なことは全体でいくら必要なのかを知り、どのように準備していくのが良いかを自分自身で考えることです。